「エスクード（3代目）」のデザイン採点と販売台数予想
written on 2005/6/8
かつてのクロカンブームの頃、ロッキーと共にライトクロカンの先駆けとして登場した初代「エスクード」。RV系雑誌なんかでは、ロッキーの方が本格派で、「エスクード」は軟弱といった評価が多かったように思うけど、僕は当時のRV車の中でも群を抜いてスタイリッシュだった「エスクード」が大好きでした。
ところが、アメリカ市場を重視した2代目は、なんとも締りのないぶよぶよとしたスタイルに急転換。初代が築いた「アーバン4駆」というイメージが一気に崩壊した上、RAV4、CR-VといったFF乗用車ベースのSUVが台頭してきたせいもあって、一般人には、すっかり忘れ去られた存在になってしまっていました。
しかし、あれから8年、まるで「2代目はなかったことにして下さい」とでも言わんばかりに、初代のイメージを継承した3代目が、ついに登場。ラダーフレームはビルトイン式になったものの、時代に負けることなく、FRベースの4駆という基本構造のまま生まれ変わりました！
いやぁ、2代目で大きな絶望感を味わった僕としては、3代目を見てすごくホッとしましたよ。2代目もマイナーチェンジの度に、何とか初代のイメージに近付こうと頑張ってはいたけれど、やっぱり、あの曲線体型では無理があり過ぎ！ 直線基調ですっきりとしたデザインこそ、アーバン4駆には必要不可欠なのです！
まぁ、難を言えば、ちょっとクロカン臭が強過ぎる気はするけれど、都会派のライトクロカンとして実に無難なスタイル。やっと「エスクード」が帰ってきた、という安心感のあるデザインですね。
んな「エスクード」ですが、よく見るとメディアが言うほど初代に似ている訳ではありません。
確かに、クラムシェル型のボンネットフードは初代に通じるデザインポイントだけど、それを除けば、全体的なシルエットも、フェンダーの処理も、フロントグリル＆ヘッドライトとテールランプの造形も、初代とは全然違います。それに、初代は泥の匂いのしない本当の都会派デザインだったのに（でも、泥まみれの姿も似合うんですけどね）、新型はスタイリッシュではあるけれど、基本体型は明らかにクロカンをイメージさせるものに変わっています。
となると、どうやら、新型が初代に特別似ているという訳ではなくて、曲面を多用し、ぽってりしていた2代目が異端児だったのでしょう。薄っぺらい鉄板で組み立てたような初代と、シャープでありながらパネルにしっかりと張りを持たせた新型。その共通点は「直線基調」ということだけなのかもしれませんね。
で、その新型「エスクード」、素直にかっこいいと思います。今の時代に出すライトクロカンとして、まさに直球ど真ん中の王道を行くデザインです。
さっきは、クロカン臭が強過ぎると書いたけど、都会的・乗用車的なSUVはFFベースのライバルが増殖しちゃっている訳だから、敢えて今や貴重な本格派4駆としてアピールするためには、これで正解。ここまで堂々とストレートなデザインをされちゃうと、その潔さに拍手さえ送りたくなってしまいます！
という訳で、新型「エスクード」のかっこいい度は70点！
特に文句をつけるような部分のない模範的なデザインですね！
それにしても、ワゴンRとアルトを見る限り、安さと道具感を積極的にアピールしていく姿勢に見えたスズキが、スイフト・「エスクード」と実に真面目な乗用車を送り出してきたことには、ちょっと驚きました。
奇をてらうことのないストレートなデザイン、それぞれが連続性を持ち伸びやかに引かれた線、張りのあるパネルが醸し出す上質感（スイフトは、まだまだ線に迷いを感じる部分もあるけれど・・・）。スズキさん、どうしちゃったの？と言いたくなる程、急激な変化を見せています。
もしかすると、国内市場が中心になる軽自動車は安さを武器に、世界市場で戦う小型車・普通車はしっかりとしたベーッシクな物をと、戦略を明確に分けてきているのかもしれませんね。
そう考えると、それぞれの市場の特性を見据えた、スズキらしい合理的でしたたかな計算だなぁと、ある意味感心してしまうのでありました！
確かに、クラムシェル型のボンネットフードは初代に通じるデザインポイントだけど、それを除けば、全体的なシルエットも、フェンダーの処理も、フロントグリル＆ヘッドライトとテールランプの造形も、初代とは全然違います。それに、初代は泥の匂いのしない本当の都会派デザインだったのに（でも、泥まみれの姿も似合うんですけどね）、新型はスタイリッシュではあるけれど、基本体型は明らかにクロカンをイメージさせるものに変わっています。
となると、どうやら、新型が初代に特別似ているという訳ではなくて、曲面を多用し、ぽってりしていた2代目が異端児だったのでしょう。薄っぺらい鉄板で組み立てたような初代と、シャープでありながらパネルにしっかりと張りを持たせた新型。その共通点は「直線基調」ということだけなのかもしれませんね。
で、その新型「エスクード」、素直にかっこいいと思います。今の時代に出すライトクロカンとして、まさに直球ど真ん中の王道を行くデザインです。
さっきは、クロカン臭が強過ぎると書いたけど、都会的・乗用車的なSUVはFFベースのライバルが増殖しちゃっている訳だから、敢えて今や貴重な本格派4駆としてアピールするためには、これで正解。ここまで堂々とストレートなデザインをされちゃうと、その潔さに拍手さえ送りたくなってしまいます！
という訳で、新型「エスクード」のかっこいい度は70点！
特に文句をつけるような部分のない模範的なデザインですね！
それにしても、ワゴンRとアルトを見る限り、安さと道具感を積極的にアピールしていく姿勢に見えたスズキが、スイフト・「エスクード」と実に真面目な乗用車を送り出してきたことには、ちょっと驚きました。
奇をてらうことのないストレートなデザイン、それぞれが連続性を持ち伸びやかに引かれた線、張りのあるパネルが醸し出す上質感（スイフトは、まだまだ線に迷いを感じる部分もあるけれど・・・）。スズキさん、どうしちゃったの？と言いたくなる程、急激な変化を見せています。
もしかすると、国内市場が中心になる軽自動車は安さを武器に、世界市場で戦う小型車・普通車はしっかりとしたベーッシクな物をと、戦略を明確に分けてきているのかもしれませんね。
そう考えると、それぞれの市場の特性を見据えた、スズキらしい合理的でしたたかな計算だなぁと、ある意味感心してしまうのでありました！
さて、そんな「エスクード」、スズキの販売目標は月1,250台。比較的イメージの近いエクストレイルの約半分です。
んー、どうなんでしょう、不人気車だったとはいえ、先代の販売数は月300台程度だったし、RAV4やCR-Vだって、せいぜい月1,000台ですからねぇ、結構難しい気もします。
ただし、「エスクード」、かっこいいです！
なんちゃってSUVの多い今だからこそ、本格的な4WDシステムが個性として有利に働くかもしれませんし、街で目にする機会が増えるにつれ、じわじわと販売が上向く可能性も高いです。
ってことで、次期エアトレックの影響が気にはなるけれど、僕の予想は、月1,050台！
ショートが出たら、ちょいと上乗せして月1,300台ってところでしょうかね。
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